スティック型PC「m-stick、MS-NH1」の使い方(2)
−利用例−

Stick PC MS-NH1 スティック型PC「m-stick、MS-NH1」は、「スティック型PC「m-stick、MS-NH1」の使い方(1)−概要と設定−」 で紹介しましたように、デジタルTVやモニタTVなどのHDMI端子に接続して、これらをディスプレイ画面として利用できる超小型のWindowsパソコンです。 OSはWindows 8.1 with Bingが搭載されているので汎用的なパソコンとして利用できますが、 右の写真のように手のひらサイズで軽量であり、更に低価格/低消費電力なので、利用する場所や使用するアプリケーションソフトによって様々な用途が考えられます。

例えば、家庭のリビングにあるテレビに接続しておけば、ブラウザソフトを用いた検索やニュースのチェック、メール確認などが大画面で簡単に行えます。
しかし、「m-stick、MS-NH1」のCPUはクワッドコアのAtom Z3757F(1.32GHz−最大1.83GHz)が使われており、メモリが2GB、ストレージが32GBなので、 高度な処理能力を必要としない検索やメール送受等は問題ありませんが、 処理能力が要求されるサイズの大きな高画質動画の再生などがスムーズに行えるかどうかは検証しておく必要があります。
そこで、ここでは動画の再生を中心とした各種の利用例を取り上げて試してみました。

以下では、スティック型PC「m-stick、MS-NH1」を用いた利用例として、
 ・ネットワークメディアプレーヤー
 ・スマートTV
 ・見守りカメラ/監視カメラのモニタ
 ・リモートデスクトップパソコン
などについて紹介します。

<関連ページ>
スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の概要や設定/画面例等については、
スティック型PC「m-stick、MS-NH1」の使い方(1)−概要と設定−
のページをご覧ください。

図1 スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の使い方

スティック型PC「m-stick、MS-NH1」の使い方


<最新情報>
インテルもWindows 8.1搭載スティック型コンピューター「インテル Compute Stick」を2015年4月30日に販売開始。Linuxモデルも販売開始される。

マウスコンピュータ(株)は「m-Stick」シリーズの最新モデル「MS-PS01F」を4月下旬より販売開始。価格は20,800円。 最新モデルの大きな特徴は、CPU冷却用のマイクロファンを内蔵したこと。






スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の利用例1
−ネットワークメディアプレーヤー−

ホームネットワークに接続されているNAS(LAN接続HDD)やレコーダーなどに保存されている動画、画像、 音楽やデジタル放送番組をスティック型PCを接続したテレビで視聴する場合は、 機器間接続方式のDLNAやデジタル放送の著作権保護方式DTCP-IPに対応しているソフトウェアをインストールしておけば、 テレビをネットワークメディアプレーヤー装置として利用できるようになります。 特に、プレーヤーソフトを常時起動しておけば、テレビのリモコンで入力をHDMIに切り替えるだけでテレビ放送のチャンネルを選ぶようにプレーヤー画面を直ぐに表示できます。

DLNAとDTCP-IPに対応している代表的なソフトとしては、
 ・Power DVD 14 Ultra
 ・SoftDMA2
 ・DiXiM Digital TV plus
などがありますが、ここでは、Power DVD 14 Ultraを使用した例を紹介します。
なお、スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」にはプレーヤーソフトであるWindows Media Player 12がプリインストールされているので、 ホームネットワークに接続されているサーバー機器の動画/画像/音楽などの再生に利用できます。 但し、DLNAには対応していますが、DTCP-IPには対応していないのでデジタル放送の録画番組は再生できません。

Power DVD 14 Ultraを起動した時のテレビ画面を以下の図2に示しました。NASに保存してあるHD動画(1920x1080のMP4等)もスムーズに再生できています。
また、ネットワークレコーダー「nasne」で録画した放送番組や放送中番組の再生も問題なくできています。

<注意点>
ソフトを操作するにはマウスが必要になりますが、2.4GHzの無線やBluetoothを利用したワイヤレスのキーボード/タッチパッドが便利です。
ワイヤレスキーボード/タッチパッドとしては図3に製品写真を掲載した ロジクール社のK400r が推奨されていますが、この他にもサイズがより大きくて使い易い図4に掲載したiCleverのIC-RF01などがあります。 

図2 スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の画面例
(Power DVD 14 Ultraを起動してNASを選択)

スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の画面例:Power DVD 14 Ultra


図3 ワイヤレスキーボード/タッチパッド(ロジクール K400r)

ワイヤレスキーボード/タッチパッドK400r


図4 ワイヤレスキーボード/タッチパッド(iClever IC-RF01)

ワイヤレスキーボード/タッチパッドiClever




スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の利用例2
−スマートTV−

スティック型PCをテレビに接続して、テレビをスマートTVやインターネットTVのように変える使い方があります。 具体例としては、インターネット上の各種映像配信サービスをテレビで手軽に視聴することが挙げられています。

映像配信サービスは有料や無料のものが多数あり、アクトビラなどの映像サービスが視聴できるデジタルTVが発売されていますが、 スティック型PCを用いれば配信サービスにアクセスできるパソコン向けソフトが使用できるので、多くのサービスを利用できるようになります。
スティック型PCを常時稼働させておけば、テレビのリモコンを用いて入力をHDMIに切り替えるだけで直ぐに配信サービスの操作画面を表示させることが可能です。

以下の図5には映像配信サービス『Hulu』の画面例を掲載しました。
プリインストールされているInternet Explorerを用いてHuluのサイトにアクセスすれば、Huluの動画を大画面のテレビに表示してスムーズに視聴することができます。

テレビをスマートTVのように利用する手段としてはドコモ、au、ソフトバンクなどの通信キャリアが提供しているスマートTVスティックや、 グーグルのChromecastのようなAndroid系のHDMI接続端末が殆どでしたが、 スティック型PCが発売されたことによりWindows OSのソフトウェアを用いて配信サービスが利用できるようになっています。

次に、無料映像配信サイトの例としてYouTubeを視聴した場合について紹介します。
YouTubeには1080pのHD動画が増えてきていますが、このような高画質動画も「m-Stick、MS-NH1」でストリーム再生できるか試してみました。 結果としては、740pの動画はフルスクリーン表示してもInternet Explorerを用いて問題なくスムーズに再生できていますが、 1080pは再生が途切れるケースが発生しています。
画質の劣化も見られるのでグラフィック(GPU)性能の影響などが考えられますが、本体が熱くなると処理速度が遅くなることもあるので、 より高性能なCPU(&GPU)を使用した次機種に期待したいです。

図5 Huluの画面

Huluの画面




スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の利用例3
−ネットワークカメラ映像をTVでモニタ−

ホームネットワークに接続してあるネットワークカメラの映像をスティック型PC「m-Stick、MS-NH1」で見る事例について紹介します。
ネットワークカメラを有線や無線(Wi-Fi)でホームネットワークに接続しておけば、 「m-Stick、MS-NH1」にインストールされているInternet Explorer等のブラウザソフトを用いてカメラ映像を見ることができます。 この場合の操作としては、ブラウザのURLにネットワークカメラのIPアドレスを入力するだけで済みます。

以下の図6のようにブラウザソフトを立ち上げておき、IPアドレスを入力してカメラ映像を見れるようにしておけば、 テレビの入力をHDMIに切り替えるだけで直ぐにカメラ映像が見れます。このカメラ映像はフルスクリーンでも表示できるのでテレビの大画面は見やすくて便利です。
なお、図6ではIO DATA社の高画質ネットワークカメラQwatchを使用しています。

また、このカメラ映像は外出先などの外部からも見ることができます。 以下で紹介するリモートデスクトップを利用すれば、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器でも手軽に見ることができます。

図6 ネットワークカメラ映像をテレビでモニタ
(映像をクリックすればフルスクリーン表示できる)

ネットワークカメラ映像をテレビでモニタ




スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」の利用例4
−リモートデスクトップ−

家庭やオフィスのパソコンに外出先などの外部からアクセスして利用する手段としては「リモートデスクトップ」がありますが、 スティック型PC「m-Stick、MS-NH1」はWindows 8.1が搭載されているので「Chromeリモートデスクトップ」を利用することができます。
つまり、「m-Stick、MS-NH1」を立ち上げて常時稼働させておけば、スマートフォンやタブレットを用いて外出先などからアクセスして、 パソコンとしての機能をリモート操作することができます。

Chromeリモートデスクトップを利用する場合は、まずブラウザソフトのChromeをインストールしておき、リモートデスクトップの設定を行っておきます。
Chromeリモートデスクトップ 更に、スマートフォン等には『Chromeリモートデスクトップ』アプリ(アイコンを右に掲載)をGoogle Playからダウンロードしてインストールし、設定を行っておきます。
この時、Googleアカウントやピン(PIN)コードの入力が要求されますが、一度設定してしまえばアプリをタップするだけでスティック型PC「m-Stick、MS-NH1」 をスマートフォンでリモート操作できます。

スマートフォンを使用してスティック型PC「m-Stick、MS-NH1」にリモートアクセスした時のスマートフォンの画面例を図7と図8に掲載しました。
図8では、図6で紹介したように、「m-Stick、MS-NH1」を使用してネットワークカメラの映像をフルスクリーン表示してあるので、 その画面が外出先からスマートフォンで見れています。 また、画面をタップすればWindows 8.1パソコンの表示画面(図7)に変わるので、パソコンとしての操作を外出先からでもスマートフォンで行えます。

図7 Chromeリモートデスクトップを用いたスマートフォン画面1

リモートデスクトップを用いたスマートフォン画面1


図8 Chromeリモートデスクトップを用いたスマートフォン画面2
(ネットワークカメラQwatchのリアルタイム映像)

リモートデスクトップを用いたスマートフォン画面2


<関連ページ>
スティック型PC「m-stick、MS-NH1」の概要や設定方法等については、
スティック型PC「m-stick、MS-NH1」の使い方(1)
のページをご覧ください。