SeeQVault(シーキューボルト)とは

SeeQVault(シーキューボルト)は、ハードディスクドライブ(HDD)やSDカード、USBメモリなどにHD映像を記録する際に使われる著作権保護技術です。 デジタルTVやBDレコーダーなどを用いて外付けのHDDやSDカードなどにデジタル放送を録画する場合、従来は録画に用いた機器でしか番組を再生できませんでした。 そのために、録画に用いた機器が壊れてしまったらHDDやSDカードの録画番組は再生できない問題点がありました。
しかし、SeeQVault対応の機器を使用すれば、図1のように、外付けのHDDやSDカードの録画番組は、 別のSeeQVault対応機器に接続しても再生・視聴することができます。

SeeQVaultロゴ SeeQVaultは、東芝、パナソニック、サムスン電子、ソニーが共同開発した著作権保護技術ですが、これに賛同する企業は現在(2015年末)では21社に増えており、 SeeQVault対応製品が各種発売されるようになっています。このSeeQVault技術に対応している製品は右に掲載したようなロゴを使用することができます。
このようなSeeQVault対応のハードウェアとしては、録画を行うためのデジタルTVやBDレコーダー、サーバー機器、パソコン、デジタル放送チューナーなどがあります。
また、録画番組を保存する記録メディアとしては、USB-HDD、USBメモリ、SDカードなどがあります。
次に、SeeQVault対応のソフトウェアとしては、パソコン用のプレーヤーソフトやスマートフォン用のプレーヤーアプリなどがあります。

図1 SeeQVault(シーキューボルト)対応機器で録画および再生・視聴

SeeQVault(シーキューボルト)対応機器で録画および再生・視聴

以下では、SeeQVault(シーキューボルト)とは何かを理解して利用するために、
 ・SeeQVaultの概要
 ・SeeQVault対応機器
 ・SeeQVault対応ソフトウェア
等について紹介します。

<最新情報>
SeeQVault(シーキューボルト)対応の新製品
ピクセラがUSB接続対応の外付け型デジタルTVチューナー「 PIX-DT295 」を2015年12月24日に販売開始。同社直販価格は1万7800円(税込み)。
地上デジタルおよびBS/110度CSデジタルに対応。コンテンツ保護技術「SeeQVault」に対応しており、HD画質でSDカードなどへ保存できる。

DiXiM SeeQVault Server Proが発売
デジオンが2015年12月17日からダウンロード販売を開始。
DTCP-IP対応のデジタルTV/BDレコーダー/NASなどの録画番組を、ホームネットワークを経由してパソコンでSeeQVault対応のSDカードに保存できる。





SeeQVault(シーキューボルト)の概要

SeeQVault(シーキューボルト)はパナソニック、サムスン電子、ソニー、東芝によって共同で開発された著作権保護技術です。 2011年12月に4社によってNext Generation Secure Memory Initiatives(NSM)が設立され、 高精細(HD)な映像コンテンツをメモリーカードやUSBメモリ、USB-HDDなどの記録デバイスに保存するための新規格の開発が行われました。
そして、2013年2月にSeeQVaultという規格名称でライセンスが開始され、SeeQVaultを採用した製品が発売されるようになりました。

SeeQVaultは技術的には業界標準のAES暗号などの暗号化技術や、PKI認証などの認証技術などが組み合わせて高度なセキュリティが実現されており、 デジタルコンテンツの著作権保護を行っています。なお、SeeQVaultという名称は、See(見る)、Secure(安全)、Vault(保管庫)から構成された造語です。

SeeQVaultには20社以上の企業が協賛しており、SeeQVaultに対応した機器にはライセンスが付与されて、ロゴの使用が認められています。
また、ホームネットワーク向けの著作権保護技術「DTCP」 (DTCP-IPDTCP+) の管理運用を行っているDTLA(Digital Transmission Licensing Administrator)や、 地デジ放送及びBSデジタル放送の送信/受信技術に関する規格化の推進を行っているDpa(The Association for Promotion of Digital Broadcasting、 デジタル放送推進協会)からも記録メディアの保護技術としてSeeQVaultが認可されています。

SeeQVault対応の製品にはデジタル放送を録画するデジタルTVやBDレコーダーなどのハードウェアと、 パソコンやスマートフォンなどで録画番組を再生するソフトウェアがありますが、 SeeQVault対応の記録メディア(デバイス)としてはUSB-HDD、SDカード、USBメモリがあり、各種製品が発売されています。
これらのSeeQVault対応製品の主な特徴は次の点が挙げられます。

録画機器の制約が無くなる
SeeQVaultの大きな特徴は、SeeQVault対応の機器を使用すれば著作権保護が行われるので、 録画に使用した機器以外の別の機器にUSB-HDDやSDカードなどをつないでも録画番組を再生できることです。
従来は録画に使用した機器でしか再生できなかったので、機器が壊れたら再生できなくなっていましたが、この問題点が解決されています。

高画質映像を持ち出して視聴できる
デジタルTVやBDレコーダーなどで録画した放送番組をスマートフォンやパソコンなどに保存して持ち出す場合は、 内部のメモリ容量を圧迫しないように圧縮して持ち出すのが一般的です。 また、インターネットを経由してスマートフォンなどでストリーム再生するリモート視聴の場合も圧縮した番組を視聴するようになっています。
しかし、SeeQVault対応のSDカードに録画しておいて、これをスマートフォン等に接続(挿入)するようにすれば、 DRモードのHD高画質でも外出先などに持ち出して見ることができます。

<注意点>
SeeQVault対応製品であっても、機器のメーカーが異なると録画番組の再生が出来ない場合もあるので注意が必要です。




SeeQVault対応機器

デジタル放送番組をSeeQVault対応の記録メディアに録画・保存できるSeeQVault機器を以下に掲載しました。


SeeQVault対応
機器
製品例

デジタルTV

・パナソニックのデジタルTV「VIERA」の一部製品:
 TH-AX900/AX900F/AX700など

・東芝のデジタルTV「REGZA」の一部製品:
 Z20Xシリーズ、J20Xシリーズ、G20Xシリーズ

BDレコーダー、
全録レコーダー、
HDDレコーダー

・パナソニックのBDレコーダー「DIGA」の一部製品:
 DMR-BRG2010、
 BRS500/510、
 BRW500/510、
 BRW1000/1010、他

・東芝のレグザサーバー、レグザブルーレイの一部製品
 DBR-M590、DBR-T670/T660/T650、DBR-T560/T550、DBR-Z620/Z610、DBR-Z520/Z510など

・シャープのAQUOSブルーレイ

・ソニーのポータブルワイヤレスサーバー(WG-C20)

・ソニーのネットワークHDDレコーダー「nasne

デジタル放送チューナー

・ピクセラのUSB接続テレビチューナー:
  PIX-DT295

パソコン
スマートフォン

・東芝のDynabook::
 N51、N61、Tシリーズ

・富士通のAndroidスマートフォン:
 ARROWS NX F-02Gなど

・シャープのAndroidタブレット:
 AQUOS PAD SH-06F

アダプター

・東芝のカードリーダー(SDカード付き):
 MSV-RWシリーズ: MSV-RW32GA
カードリーダー「MSV-RW32GA」

・ソニーのカードリーダー:
  MRW-BS1
カードリーダー「MRW-BS1」

・BuffaloのTransferJetアダプター:
 BSCRTQ01/V

・メディアロジックの変換アダプター:
 SQVA




SeeQVault対応の記録メディア

SeeQVault対応のデジタルTVやBDレコーダー、サーバーなどを用いて放送番組を録画・保存できるSeeQVault対応の記録メディアとしては、 USB-HDDやSDカードなどの製品が発売されています。
主な、製品例を以下に掲載しました。


SeeQVault対応
記録メディア
製品例

USB-HDD

・Buffaloの録画用外付けUSB-HDD:
  HD-AVQ2 (2.0TB) HD-AVQU2 (3.0TB)
SeeQVault対応USB-HDD「HD-AVQU2」

・IO DATAの録画用外付けUSB-HDD:
  AVHD-AUSQ (3.0TB) AVHD-USQ (3.0TB)
SeeQVault対応USB-HDD「AVHD-AUSQ」

・東芝の外付けUSB-HDD:
 HD-QBシリーズ
HD-QB

・エレコムの3.5inch外付けHDD:
  ELD-QENUBK (2.0TB)
エレコム ELD-QENUBK

・ロジテックのポータブルHDD:
  LHD-EN30U3QSW (3.0TB)
ロジテック LHD-EN30U3QSW

USBアダプター

・ソニーのカードリーダー:
 MRW-BS1

・東芝のカードリーダー:
 MSV-RWシリーズ

SDカード

・ソニーのmicroSDHCメモリカード:
  SR-32SA (32GB) SR-16SA (16GB)

・東芝のmicroSDHCカード:
  MU-SV032G (32GB) MU-SV016G (16GB)

・東芝のカードリーダー付きmicroSDカード:
 MSV-RWシリーズ




SeeQVault対応ソフトウェア

SeeQVault対応の録画機器を用いてマイクロSDカードなどに放送番組を録画すると、そのマイクロSDカードをパソコンやスマートフォンなどに装着すれば、 専用のプレーヤーソフトやプレーヤーアプリで録画番組を再生・視聴することができます。
主なプレーヤーソフトやプレーヤーアプリを以下に掲載してあります。

また、DTCP-IP対応のデジタルTV/BDレコーダー/NASなどの録画番組を、ホームネットワークを経由してパソコンでSDカードに保存できるSeeQVaultのサーバーソフト 「DiXiM SeeQVault Server Pro」がデジオン社から発売されています。 SDカードへのムーブやムーブアウトは、パソコンに取り付けたSeeQVault対応カードリーダー/ライターを用いて行います。


SeeQVault対応
ソフトウェア
製品例

プレーヤーソフト

・デジオンのDiXiM SeeQVault Play

・ソニーのSeeQVault Player for Windows

・ソニーのPC TV for nasne

・eMedioのeMedio SeeQVault Player

・サイバーリンクのSeeQVault Player

プレーヤーアプリ

・ピクセラのSeeQVaultプレーヤー

・他

サーバーソフト

・デジオンの DiXiM SeeQVault Server Pro
 (1ライセンス 1年版) [ダウンロード版]