ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(4)
−動体検知映像をNASに保存して再生−

ネットワークカメラ(IPカメラ)の多くの機種は撮影しているカメラ映像に変化が発生すると、それを検知して映像を静止画像として保存したり、 登録したメールアドレスにメールを送付する機能を備えており、この検知機能は動体検知あるいは動作検知と呼ばれています。

カメラ映像の変化とは、物の配置の変化や照明の強弱などによる明度の変化などですが、人物やペットなどが動けば画面に変化が生じるので検知されるため、 ネットワークカメラを見守りや監視などに用いている場合はたいへん便利な機能です。

Qwatch「TS-WLCAM」 IO DATA社の130万画素ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」(右写真)も動体検知機能を備えており、 検知した映像を静止画としてNAS(LAN接続HDD)に自動で保存することができます。 そして、この保存画像は家庭内や外出先などの外部からパソコンやスマートフォン/タブレットなどで見ることができます。(以下の図1を参照)

ネットワークカメラが接続されているホームネットワークにNASを接続しておけば、 NASは常時稼働させることができ、記憶容量が大きいので、検知映像を大量に保存しておいて”いつでも””どこでも”チェックすることが可能です。

図1 動体検知した映像をNASに保存して再生

動体検知した映像をNASに保存して再生

次に、動体検知を利用するにはNASとネットワークカメラの事前設定が必要になります。
動体検知されたネットワークカメラの映像はFTP(File Transfer Protocol)という通信手順を利用してNASに転送されて、 NASの共有フォルダ内に静止画として保存されます。 従って、この動体検知機能を利用するには、NASの設定画面を用いて画像を保存するフォルダの共有設定とFTPに対応させるためのFTP設定をあらかじめ行っておく必要があります。
また、ネットワークカメラについては、設定画面を用いて動作検知設定、検知範囲の設定、カメラのFTP設定などを行います。

以下では、ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の動体検知機能を実際に使用している結果について、

  • 動体検知映像をNASに保存するためのNASの設定方法
  • ネットワークカメラの動体検知機能の設定方法
  • NASに保存された動体検知映像を外部からリモートアクセスして再生する方法

などを紹介します。

<ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の関連ページ>
Qwatch「TS-WLCAM」の最初の接続設定については、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(1) −接続/登録設定してスマートフォンで見る−

Qwatch「TS-WLCAM」で撮影しているカメラ映像をNASに録画・保存したり、その映像を再生する方法については、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(2)−NASへの録画/保存と再生−

インターネットを介してパソコンやスマートフォン等でNASの保存映像を見る方法は、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(3)−NASの保存映像を外部から見る−


<最新情報>
ビューアーアプリの変更
ビューアーアプリ「LCAMView」が新たに「QwatchView」に変わりました。 Google Playからダウンロードする場合は「QwatchView」をインストールすることになります。

ファームウェアとアプリのバージョンアップ
TS-WLCAMのファームウェアとビューアーアプリ「LCAMView」がバージョンアップされました。 ファームウェアについては映像が見えなくなく不具合が解消されています。
 TS-WLCAM ⇒ Ver.1.04(2013年9月24日)
 LCAMView ⇒ Ver.1.05(2013年9月11日)


<関連ページ>
ネットワークカメラ全般については、「ネットワークカメラ −特徴と製品例−」のページをご覧ください。
パン/チルト/暗視機能を備えた低価格なTENVIS社(中国)のネットワークカメラ「JPT3815」の接続設定や使い方については、
TENVISパン/チルト/暗視ネットワークカメラの使い方(1) −有線と無線で接続設定−
TENVISパン/チルト/暗視ネットワークカメラの使い方(2) −インターネットで見る−
TENVISパン/チルト/暗視ネットワークカメラの使い方(3) −スマートフォンで見る−
のページに掲載してあります。




動体検知映像を保存するためのNASの設定

動体検知した映像をNASに保存するには、NASの設定画面を使用して、
 1.NAS内の共有フォルダのFTP設定
 2.FTP設定の確認
を行っておきます。
ここでは、リモートアクセス機能を備えているNAS製品として、IO DATA社のLAN DISK「HDL-A2.0」を使用した場合の設定方法について紹介しますが、 同社の他のシリーズでも手順は同様です。

1.NAS内の共有フォルダのFTP設定
パソコンのブラウザを使用してNASの設定画面をまず表示します。(以下の図2)
この中の「共有」をクリックするとNAS内に作成した共有フォルダが一覧表示されるので、 検知した映像を保存するフォルダとして前もって作成しておいたフォルダ「ftp」の「変更」 をクリックすると「共有フォルダの変更」画面(図3)が表示されます。
この中の「FTP共有」にチェックを入れておくと、この「ftp」フォルダ内にファイルをFTPで転送できるようになります。

なお、この画面ではパソコンでファイルを共有できるように「Microsoftネットワーク共有」と「AppleShareネットワーク共有」にもチェックが入れてあり、 更に、フォルダ内のコンテンツがDLNA対応機器からも利用できるように「DLNA共有」にもチェックが入れてあります。 また、インターネットを経由して外部からアクセスして保存映像を再生できるように「リモートアクセス共有」にもチェックを入れてあります。

また、「ユーザー許可設定」の項目では、表示されているユーザーの中からユーザー名を選んで「許可したユーザー」のワクの中に入れておきます。 このユーザー名はパソコンやスマートフォン等を用いて外部からリモートアクセスする時に必要となります。

2.FTP設定の確認
次に、「サービス」の画面を表示して、この中の「FTP設定」をクリックすると図4に示したFTP設定の確認画面が表示されるので、 「確認する」をクリックしておきます。

以上で、NASの事前設定が終了しますので、このフォルダ内に動体検知画像をFTP転送できるようになります。

図2 NAS内の共有フォルダ一覧

NAS内の共有フォルダ一覧


図3 NAS内の共有フォルダのFTP設定

NAS内の共有フォルダのFTP設定


図4 FTP設定の確認

FTP設定の確認




ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の動体検知設定

パソコンのブラウザを用いてネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の設定画面を表示します。 左側のメニューの中から「動作検知」を選び、「動作検知設定」をクリックすると下記のメニュー項目、
 ・動作検知設定
 ・範囲設定
 ・メール設定
 ・FTP設定
が表示されるので、順に設定を行っていきます。なお、ここではメール設定の説明は省略してあります。

1.動体検知設定
図5に示した「動作検知設定」の画面で、全ての項目の「有効」にチェックを入れておきます。 但し、ここではメール設定を行わないので「画像をメールで送信」は無効にしてあります。 「動作検知する間隔」は1秒から最大60秒まで選べますが、ここでは5秒にしてあります。
最後に、「設定」をクリックして設定を終了します。

2.範囲設定
ネットワークカメラの映像画面の中から動体検知を行う範囲を最大3か所まで自由に選ぶことができます。
図6に示した「範囲設定」の画面では3つの範囲設定にチェックを入れてありますが、色分けされた四角のワクの大きさは各々自由に変えることができ、 チェックを入れておかなければ動作検知の対象から除いておけます。
感度、しきい値は設定範囲内の画面変化の度合いを設定するものです。連続可変できるので状況に応じて組み合わせを試して決める必要があります。
最後に「設定」をクリックすれば設定した内容が保存されます。

3.FTP設定
図7に示した「FTP設定」の画面で、「FTPサーバー名」にはFTP設定を行ったNASのIPアドレスを入れておきます。
ユーザー名とパスワードは、前掲した図3の「ユーザー許可設定」で許可したユーザーを入力します。
他の項目はそのままにしておいて、「設定」をクリックすれば設定内容が登録保存されます。

<参考>
ネットワークカメラの検知映像をFTPで送信する先のFTPサーバーとしては、ホームネットワークに接続されているNASや、 インターネット上のFTPサーバー(サービス)を利用することができますが、 ここでは個人情報が外部に漏れないように家庭内のNASをFTPサーバーとして用いることにしてFTP設定を行っています。

図5 動体検知設定

動体検知設定


図6 動体検知する範囲の設定

動体検知する範囲の設定


図7 FTP設定

FTP設定




NASに保存された動体検知画像を外部からリモートアクセス

動体検知してNASに保存された画像は、ホームネットワークに接続されているパソコンやスマートフォン/タブレット、 デジタルTV等で見ることができますが、更に、インターネットを経由してパソコンやスマートフォン等で再生することもできます。
但し、インターネットを経由してNASにアクセスするにはリモートアクセス機能を備えているNASに検知映像を保存しておかなければいけません。

このリモートアクセス機能については、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(3)−NASの保存映像を外部から見る−
で詳細を説明してあるので参照してください。

以下では、パソコンとスマートフォンを使用してNASにリモートアクセスし、検知画像を再生した結果の概要を示しておきます。

パソコンでリモート再生する場合
リモートアクセス機能を備えているIO DATA社のNAS「HDL-A2.0」に検知画像を保存したので、 ブラウザを用いてIO DATAのリモートアクセスサービスに接続すると、 NAS内のリモートアクセス対応フォルダが以下の図8にように表示されます。
この中から「ftp」をクリックすると図9のように検知画像が一覧表示されるので、 画像ファイル(motion***)をクリックすればブラウザ画面でこの画像を見ることができます。

スマートフォンでリモート再生する場合
パソコンの場合と同様にブラウザアプリを用いてリモートアクセスサービスに接続すると、 NAS内のリモートアクセス対応フォルダが以下の図10のように表示されます。

この中から「ftp」をタップすると、保存されている検知画像が図11のように一覧表示されるので、 画像ファイル(motion***)をタップすれば図12のように画像を表示することができます。

図8 NAS内のリモートアクセス対応共有フォルダのリスト

NAS内のリモートアクセス対応共有フォルダのリスト


図9 共有フォルダ「ftp」内に録画・保存されている検知画像

共有フォルダ「camera」内に録画・保存された動画と静止画


図10 共有フォルダ一覧
(スマートフォンでアクセス)

共有フォルダ一覧

図11 動体検知画像の一覧
(スマートフォンでアクセス)

動体検知画像の一覧


図12 動体検知画像の例
(スマートフォンでアクセス)

動体検知画像の例




<ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の関連ページ>
Qwatch「TS-WLCAM」の最初の接続設定については、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(1) −接続/登録設定してスマートフォンで見る−

Qwatch「TS-WLCAM」で撮影しているカメラ映像をNASに録画・保存したり、その映像を再生する方法については、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(2)−NASへの録画/保存と再生−

インターネットを介してパソコンやスマートフォン等でNASの保存映像を見る方法は、
ネットワークカメラQwatch「TS-WLCAM」の使い方(3)−NASの保存映像を外部から見る−