VIERA(ビエラ)の使い方
-ネットワーク機能に注目-

パナソニックのデジタルTV「VIERA(ビエラ)」は、プラズマディスプレイを用いた機種と液晶ディスプレイを用いた機種で製品群が構成されており、 プラズマは大画面、液晶は中・小画面の製品に利用されています。
プラズマディスプレイの高画質化には特に力を入れており、「黒のビエラ」で表現されるように高画質性能を強調しています。
また、3D技術の開発は早くから取り組んでおり、3D対応テレビの製品化を他社に先駆けて進めて、多くの製品をラインアップしている特徴があります。

ネットワーク機能については、発売されているVIERA製品のほとんどは機器間相互接続方式のDLNAと著作権保護方式のDTCP-IPに対応していますので、 ホームネットワークに接続されているBD・DVDレコーダ「DIGA」などのサーバ機能機器に録画されているデジタル放送番組を再生・視聴できるプレーヤーとして利用できます。
このようなDLNAとDTCP-IPへの対応は「お部屋ジャンプリンク」と呼ばれていますが、 10インチ程度の画面サイズのポータブルテレビもこの機能を持っている特徴があります。

また、ドアホンやセンサーカメラの映像をホームネットワークを介してVIERAで表示できたり、 Skypeに対応したテレビ電話機能を搭載したりと、家庭内でのテレビの使い方として他社製品には無い特徴も備えています。

更に、クラウド型の新たなテレビ向けインターネットサービス「VIERA Connect」を2010年から米国やヨーロッパで開始し、 2011年10月には日本でも「ビエラ・コネクト」のサービスを始めるなど、今後のデジタルTVへ向けての取り組みを進めています。
ビエラ・コネクトの詳細については、 「ビエラ・コネクト(VIERA CONNECT)とは -特徴と使い方-」のページをご覧ください。

2012年から「スマートビエラ」シリーズを発売しており、2013年春の新製品(DT60/E60シリーズ)では、 操作性を向上した「マイホーム」機能やネットワーク機能、スマートフォン・タブレットとの連携、 SNSの利用などを特徴としています。

2023年モデル
4K有機ELテレビの「MZ2500シリーズ」を7月下旬発売、「MZ1800シリーズ」を6月中旬発売。
4K液晶テレビの「MX950シリーズ」を7月下旬発売、「MX900シリーズ」を6月下旬、「MX800シリーズ」を7月下旬発売。

2022年モデル
4K有機ELテレビの「LZ2000シリーズ」、「LZ1800シリーズ」を発売。
4K液晶テレビの「LX950シリーズ」、「LX900シリーズ」、「LX800シリーズ」を発売。

2021年モデル
4K有機ELテレビの「JX2000シリーズ」、「JX1000シリーズ」を発売。
4K液晶テレビの「JX950シリーズ」、「JX900シリーズ」、「JX850シリーズ」、「JX750シリーズ」を発売。

2020年モデル
4K有機ELテレビの「HZ1800シリーズ」、「HZ1000シリーズ」を発売。
4K液晶テレビの「HX950シリーズ」、「HX900シリーズ」、「HX750シリーズ」を発売。

2019年モデル
4K有機ELテレビの「CZ2000シリーズ」、「GZ1800シリーズ」、「GZ1000シリーズ」を発売。
4K液晶テレビの「GX850シリーズ」、「GX750シリーズ」を発売。

2018年モデル
4K有機ELテレビ「FZ1000シリーズ」、「FZ900シリーズ」を発売。
高画質スマート4K液晶テレビ「FX800シリーズ」、「FX780シリーズ」、「FX750シリーズ」を発売。

有機ELも登場したした2017年モデル
有機ELテレビの「EZシリーズ」。高画質スマート4Kテレビ「EX780」、「EX750」、「EX600」を発売。全てHDRに対応。Netflix、ひかりTV、dTVコンテンツに対応。 お部屋ジャンプ(サーバ/クライアント機能)対応。外からスマホで視聴。

HDRに対応した2016年モデル
高画質スマート4Kテレビ「ビエラ」4機種「DX950」、「DX750」、「DX850」、「DX770」を発売。NetflixとひかりTVのHDRコンテンツに対応。

2015年モデルで「Firefox OS」を採用
テレビ用のOSとして「Firefox OS」を採用したスマート4Kテレビ「ビエラ」3機種「CX800N」、「CX800」、「CX700」を2015年5月22日に国内発売。


DLNAとDTCP-IPに対応するようになった主なVIERA製品
2014年以降は殆どの製品がDLNAとDTCP-IPに対応。

  • C325、C305(液晶32v/24v型、50v/42v/32v/24v/19v型):2015年
  • CS650、CS600(液晶49v/43v型、55v型)

2013年10月発売4Kモデル:スマートビエラ

  • WT600(液晶65v/型)

2013年夏モデル:スマートビエラ

  • FT60シリーズ(液晶60v/55v/47v/42v型):
    マイホーム機能、無線LAN内蔵、3Dハイエンドモデル
  • VT60シリーズ(プラズマ65v/55v型):
    マイホーム機能、無線LAN内蔵、3Dプレミアムモデル

2013年春モデル

  • DT60シリーズ(液晶55v/47v/42v型):
    マイホーム機能、無線LAN内蔵、3D・新IPSモデル
  • E60シリーズ(液晶50v/42v型):
    マイホーム機能、無線LAN内蔵、3D・新IPSは非対応
  • X6シリーズ(液晶32v/24v型):無線LAN内蔵

2012年夏モデル

  • ZT5シリーズ(プラズマ65v/50v型):最高画質3D対応モデル
  • WT5シリーズ(液晶55v/47v型):無線LAN内蔵ハイエンド3D対応モデル
  • X50シリーズ(液晶32v/23v/19v型):無線LAN内蔵

2012年春モデル

  • VT5シリーズ(プラズマ60v/55v/50v型)
  • GT5シリーズ(プラズマ60v/55v/50v/42v型)
  • DT5シリーズ(液晶55v/47v/42v型)
  • ET5シリーズ(液晶55v/47v/42v/37v/32v型)
  • E5(液晶42v型)

これらはネットワーク機能が強化され、サーバー機能も備えています。
また、4月から開始されるVODサービス「もっとTV」にも対応しています。

2011年11月に発売されたRB3シリーズ(液晶37v/32v型)は、 録画した番組を他のDLNA・DTCP-IP機器で再生・視聴できるサーバー機能を始めて備えるようになりました。

3D対応VIERA(2011年)

  • 最高画質モデル:VT3シリーズ(SDカードとUSB-HDD録画対応)
    2011年3月発売
  • ブルーレイ&HDD内蔵モデル:RT2Bシリーズ
  • LEDプレミアムモデル:DT3シリーズ(SDカードとUSB-HDD録画対応)
  • プレミアムモデル:GT3シリーズ(SDカードとUSB-HDD録画対応)
  • スタンダードモデル:ST3シリーズ(SDカードとUSB-HDD録画対応)

2D対応VIERA(2011年)

  • RB3シリーズ(BDとHDDを内蔵、USB-HDD録画対応、サーバー機能搭載)
    2011年11月発売
  • HDD内蔵録画モデル:
    R3シリーズ(SDカード録画対応)、R2Bシリーズ(BDとHDDを内蔵)
  • 省エネ設計、高画質LEDモデル:G3(SDカードとUSB-HDD録画対応)
  • スタンダード高画質モデル:S3シリーズ(SDカードとUSB-HDD録画対応)
  • 10.1V型ポータブル地デジテレビ:DMP-BV300(BD内蔵)、HV200/HV150

以下では、次のようなVIERAのネットワーク機能を中心に特徴等を紹介します。

  • お部屋ジャンプリンク(DLNAとDTCP-IPに対応)
  • VIERAの録画機能とDIGAとの連携
  • インターネットサービスの利用 -ビエラ・コネクトによるサービス拡大-
  • ドアホン・センサーカメラの表示
  • Skypeでテレビ電話





お部屋ジャンプリンク(DLNAとDTCP-IPに対応)

DLNAとDTCP-IPへの対応は「お部屋ジャンプリンク」と呼ばれており、パナソニックでは大画面のデジタルTVやBDレコーダだけでなく、 同社のポータブルワンセグテレビや、 スマートフォンタイプのデジタルメディアプレーヤー「MV100」なども対応しています。

「お部屋ジャンプリンク」機能を持っている製品は、BDレコーダー「DIGA」等で録画したデジタル放送をホームネットワークを介して再生・視聴することができます (クライアント機能)。小型テレビにも対応しているのは、キッチンに置いてあるポータブルテレビからも見ることができるなど、 家庭内でのテレビの用途を広げていこうとする動きの一つといえます。

また、BSチューナーやCSチューナーを搭載していないポータブルテレビからDIGAのコントロールを行って放送を録画し、 それを転送させるようにしています。つまりDLNAを応用して、デジタル放送を受信しているようにしています。
地デジチューナーを搭載していないワンセグTV「ビエラワンセグ」についても同様な使い方ができるようになっています。

サーバー機能を搭載したVIERA製品
VIERAで録画したデジタル放送番組は他のVIERAなどのクライアント機器では再生・視聴することはできませんでしたが、 2011年11月に発売されたRB3シリーズ(37v型/32v型)は、これを可能にするサーバー機能を備えた同社初めての製品です。
その後、2012年3月~4月発売の春モデルでは、ほとんどの製品が外付けのUSB-HDDに録画した番組を配信するサーバー機能を備えるようになっています。
 VT5/GT5/DT5/ET5/E5の各シリーズ
これらは録画番組をBDレコーダー「DIGA」にダビングすることもでき、BD等のディスクに保存することが可能です。

サーバー機器とクライアント機器の製品例は、パナソニックのサイトに掲載されていますので参照してください。




VIERAの録画機能とDIGAとの連携

USBケーブルでVIERAに接続した外付けのUSB-HDD(最大で8台まで登録)の他に、SDカードにもデジタル放送を録画できます。
録画モードは標準のDRモードの他に2つの長時間録画モードを備えており、 SDカードのような記憶容量の小さい媒体にも録画できるようにしています。 なお、長時間モードは独自のフォーマットとなっています。

VIERAで録画した番組はホームネットワークに接続されたBDレコーダ「DIGA」にダビング(コピー、ムーブ)して保存することができます。 このダビングは「LAN接続ダビング」と呼ばれており、対応する製品例はパナソニックのサイトに掲載されています。




インターネットサービスの利用
-ビエラ・コネクト(VIERA CONNECT)によるサービス拡大-

当初は、「テレビでネット」という呼び方で、インターネットサービスへの対応を開始し、 利用できるサービスを次第に増やしてきました。
例えば、リモコンの『ネット』ボタンを押すと「テレビでネット」のホーム画面が表示され、 米国で展開していた「VIERA CONNECT」と同様な使い方ができるようにしました。 この機能は、VT3シリーズ以降のハイエンド製品が対応するようになっています。
「テレビでネット」を発展させた「ビエラ・コネクト」が実施されるまでのインターネットサービスの例を以下に記載しました。

視聴できるインターネット映像サービス
 ・アクトビラ フル
 ・YouTube
 ・TSUTAYA TV
 ・ひかりTV
 ・Ustream
 ・radiko.jp
対応しているインターネットサービス
 ・Skype
 ・Twitter
 ・Facebook
 ・Club Panasonic
 ・Picasa Web Album
 ・Yahoo!オークション
 ・AccuWeather
 ・Dailymotion

ビエラ・コネクト(VIERA CONNECT)
クラウド型の新たなテレビ向けインターネットサービス「VIERA Connect」は2010年から米国やヨーロッパで開始されていましたが、 日本でのサービスは2011年10月から開始されました。 上記の各種サービスに加えて、更に多くのサービスが利用できるようになっています。
ビエラ・コネクトのために、新たにアプリ配信サービスの「ビエラ・コネクト マーケット」を設立して様々なアプリのダウンロードに対応するようにしています。 また、無料サービスの他に有料サービスも始められており、VIERAを使用してVODやライフスタイル、 コミュニケーション、ゲーム、ショッピングなど様々なサービスが利用できるようになっています。

ビエラ・コネクトの詳細は、 「ビエラ・コネクト(VIERA CONNECT)とは -特徴と使い方-」 のページにまとめてありますのでご覧ください。




ドアホン・センサーカメラの表示

パナソニックからはホームネットワークに接続できるドアホンセンサーカメラが発売されていますが、 この画面モニタとしてVIERAが利用できます。
来客があった場合や気になる場所の様子を音声だけでなく映像でも確認することができ、 この映像はリモコンの操作でテレビ画面の中に表示させることができます。

また、映像はBDレコーダーのDIGAで録画することもでき、これをVIERAで再生できるなど両者の連携が行われています。

ドアホンの映像をVIERAで確認
(Panasonicホームページより引用)
ドアホンの映像をVIERAで確認


ドアホンの映像をDIGAで録画
(Panasonicホームページより引用)
ドアホンの映像をDIGAで録画





Skypeでテレビ電話

インターネットサービスの「Skype」を利用することができ、テレビ電話を無料で行うことができます。
対応している製品ははVIERAの最新機種や、BDレコーダ「ブルーレイDIGAシリーズ」の上位モデルです。 ビエラ コミュニケーション カメラ「TY-CC10W(別売)」とビエラをUSBケーブルで接続し、 専用ソフトをダウンロードすると、最大1280×720画素の映像でビデオ通話が可能になります。 通話相手はビエラ同士だけではなく、Skypeを利用できるパソコンとも可能です。
また、VIERAの場合は、電源がオンになっていなければ着信ができませんが、 BDレコーダの場合は、『留守録』に対応するようになっています。つまり、DIGAの電源をオフして外出してしても、 着信履歴を残すことができ、更に、ビデオメッセージを残すこともできます。
なお、Skypeに対応しているデジタルTV製品としてはVIERAの他にはBRAVIAがあります。

Skypeでテレビ電話
(Panasonicホームページより引用)
Skypeでテレビ電話


カメラとVIERAの接続
(Panasonicホームページより引用)
カメラとVIERAの接続