Chromecast(クロームキャスト)の使い方(1)
-概要と設定-
Chromecast(クロームキャスト)は、テレビのHDMI端子に接続して、
YouTubeや配信動画/音楽などのインターネット配信サービスをテレビの大画面で直接に見ることができる端末装置です。
(最近の製品は右写真を参照)
HDMI端子に直接挿入するこのような端末は、当初はNTTドコモのdstick、auのSmart TV Stick、
ソフトバンクのSoftBank SmartTVなどスティック形状の製品が通信キャリアから発売されていましたが、
これらはキャリア各社がスマートフォン向けに提供している動画配信サービスをテレビでも楽しむための専用機器です。
Chromecastもこれらと同じようにインターネット動画/音楽をテレビでストリーム視聴するための端末ですが、 YouTubeやHulu、Netflix、U-NEXTなど各種配信サービスを視聴することができ、更に、NTTドコモの「Lemino(旧dTV)」やauの「TELASA」 などの通信キャリアのサービスにも対応している特徴があります。
Chromecastの使い方の特徴は、以下の図1のように、
インターネットサービスへのアクセスなどの操作はスマートフォン/タブレット等にインストールしたChromecast対応アプリを用いて行う仕組みになっており、
選択したコンテンツはインターネット経由でChromecast本体にストリーミングされてテレビ画面に表示されることになります。(キャスト機能)
また、スマートフォン/タブレット本体やホームネットワークに接続したパソコン/NAS/サーバー機器の動画/画像/音楽もChromecastを接続したTVで視聴することもできます。
更に、一部のスマートフォン製品については、スマートフォンの画面をそのままテレビに表示できるミラーリング機能が使えます。 つまりChromecastを用いてMiracastと同様の機能も利用できるようになっています。
図1 Chromecast(クロームキャスト)の使い方
<最新製品情報>
Google Chromecastの製品情報は下記のサイトを参考にしてください。
Google Chromecast製品
<関連情報>
Chromecast製品の発売変遷
2022年9月22日に「Chromecast with Google TV(4K対応)」を発売。
これに入れ替わる形で第3世代のChromecastはGoogleでは正式に販売終了。Amazon等では販売中。
2020年11月25日に「Chromecast with Google TV(2K対応)」を発売。
2018年10月10日に「第3世代のChromecast」を発売。
2016年11月22日に「Chromecast Ultra」を発売。 4KとHDRに対応している。無線LANについては第2世代と同様。
2016年2月28日に「Chromecast Audio」を発売。 音楽特化版の製品であり、ハイレゾに対応(96kHz/24bit)。無線LANについては第2世代と同様。
2016年2月28日に「第2世代のChromecast」を発売。 従来の2.4GHz(IEEE802.11b/g/n)に加えて、5GHzの無線LAN(IEEE802.11ac)にも対応。
2014年5月28日に「第1世代のChromecast」を発売。
利用できる動画配信サービスへの対応
動画配信サービス「Hulu」が2014年11月8日にChromecastに対応しました。
スマートフォンなどのHuluアプリで検索/再生した番組をChromecast経由でテレビなどに出力できます。
その後、U-NEXT(2014年12月3日)やdアニメストア(2014年11月25日)にも対応するなど利用できるサービスが拡大しました。
ミラーリング機能の利用
一部のスマートフォン機種に限定されていたミラーリング機能が多くの機種でも利用できるように拡大されています。
以下では、Chromecast(クロムキャスト)を利用するための準備として、
- Chromecast(クロームキャスト)の概要
- Chromecast(クロームキャスト)の設定
について紹介します。
<関連ページ>
「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(2)-具体的な利用例-」
・YouTubeの視聴
・スマートフォン内コンテンツの視聴
・スマートフォン画面をTVに表示、等
Chromecast(クロームキャスト)の概要
Chromecast(クロームキャスト)を利用するには、Chromecast本体のほかに、スマートフォン/タブレットにインストールする2種のアプリ、
- Chromecast本体を利用するためのアプリ「Google Home」
- コンテンツを選ぶためのChromecast対応アプリ(YouTube、他)
が必要になります。 これらのアプリはAndroid版とiOS版が用意されており無料でダウンロードできます。
「Google Home」アプリ(右写真がアイコン)は本体の各種設定を行うために使用します。
一方、インターネットサービスへのアクセスなどの操作はChromecast対応アプリで行います。
対応している場合は、アプリの再生画面の上部にキャストアイコンが表示されるので確認できます。
このアプリを用いてコンテンツを選ぶと、図2のようにインターネット経由でChromecast本体にコンテンツがストリーミングされてテレビ画面に表示されます。
Chromecast対応アプリとしては、現状では下記のアプリが利用できますが、今後増えていく可能性があります。
- YouTube
- Google動画/音楽
- U-NEXT(2014年12月3日から対応)
- dアニメストア(2014年11月25日から対応)
- Hulu(2014年11月8日から対応)
- Netflix(世界的に展開している動画配信サービス)
- Lemino(旧dTV)(NTTドコモの有料サービス)
- TELASA(auの有料サービス)
- 海外の動画配信サービス(各種)
更に、スマートフォン本体内に保存してある動画/画像/音楽などは、例えば、
・Localcast
のようなプレーヤーアプリを用いるとコンテンツがChromecast本体に送られて、テレビ画面で再生することができます。
このLocalcastアプリを使用すると、以下の図2のように、ホームネットワークに接続されているNASやパソコンのコンテンツもChromecast本体で再生することが可能です。
また、スマートフォン/タブレットの画面をそのままTVに表示するミラーリング機能が利用できるのもChromecastの特徴です。 この機能が使えるのは当初は一部の機種に限られていましたが、バージョンアップにより対応機種が増えています。
図2 Chromecast(クロームキャスト)の概要
Chromecast(クロームキャスト)の設定
Chromecastを利用するには、最初にChromecast本体をテレビのHDMI端子に挿入して、
家庭内の無線LAN(Wi-Fi)に接続するための初期設定を行います。
設定例を以下に掲載します。
① アプリの「Google Home」をインストール
Playストア等から「Google Home」アプリをダウンロードしてインストールしておく。
② アプリを起動
スマートフォンの接続をホームネットワークのWi-Fiに設定しておき、Google Homeアプリを起動すると、
テレビのHDMI端子に接続されているChromecast本体を自動で捜し始めます。
③ 設定開始
Chromecast本体を見つけると、Wi-Fiで無線接続するための設定開始が表示されますので、
国名の選択や、Chromecast本体の名前を入力していきます。
④ Chromecast本体をWi-Fiに接続
続いて、家庭内のWi-Fiネットワークへの接続設定を行う画面が表示されます。
Wi-Fiネットワークの名称(SSID)は自動で表示されるので、そのSSIDのパスワードを入力します。
この時、SSIDは無線LANルーターを初期設定した際のものが自動で表示されるので、その時に決めたパスワードを画面内に入力します。
⑤ Wi-Fiネットワークに接続
「ネットワークを設定」をタップすると、Wi-Fiネットワークに接続され、
「Chromecastを更新中」が表示されるので、「続行」をタップします。
⑥ Chromecastのセットアップ終了
キャスト準備完了の画面が表示されてセットアップが終了すると、
続いて、使用したいChromecast対応アプリ(You Tube、Hulu、その他)を起動すれば、これらの配信映像をTV画面上で視聴できます。
具体的な利用例は「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(2)-具体的な利用例-」
に掲載してありますのでご覧ください。
Chromecastを使用してみる
Google Homeアプリを起動して、下部の「デバイス」をタップすると登録されているデバイスが表示されるので、
その中から「クロムキャスト」をタップします。
すると、図3のように、クロムキャスト画面が表示されるので、「画面をキャスト」をタップすると「ミラーデバイスへのキャスト」を行えるので、
スマホの画面をChromecastで表示できるようになり、テレビ画面上にスマホ画面が表示されます。
なお、図3で右上の歯車アイコンをタップすると、図4のようにクロムキャストの設定を行えます。
次に、スマホ内の動画をテレビ画面で見る場合は、
スマートフォンにインストールしたMX PlayerやVLCプレーヤーなどのプレーヤーアプリを利用すると、
大きなテレビ画面で視聴することができます。
具体的な利用例は「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(2)-具体的な利用例-」に掲載してあります。
図3 Chromecastの画面 |
図4 Chromecastの設定 |
<関連ページ>
「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(2)-具体的な利用例-」
- YouTubeの視聴
- スマートフォン内コンテンツの視聴
- スマートフォン画面をTVに表示