Chromecast(クロームキャスト)の使い方(2)
-具体的な利用例-
Chromecast(クロームキャスト)は、テレビのHDMI端子に接続してYouTubeやGoogle動画/音楽などのインターネット配信サービスをテレビの大画面で直接に見ることができるスティック型の端末装置です。
(右写真を参照)
Chromecastを利用するには、スティック型のChromecast本体のほかに、スマートフォン/タブレットにインストールする次のような2種類のアプリが必要になります。
- Chromecast本体を利用するためのアプリ「Chromecast」
- コンテンツを選ぶためのChromecast対応アプリ(YouTube、他)
これらのアプリはAndroid版とiOS版が用意されており無料でダウンロードできます。
まず、「Chromecast」アプリ(右写真がアイコン)は本体の各種設定や本体との接続を行うために使用します。
詳細は、「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(1)-概要と設定-」のページで紹介しています。
次に、インターネットサービスへのアクセスなどの操作はChromecast対応アプリで行います。
このアプリを用いてコンテンツを選ぶと、図1のようにインターネット経由でChromecast本体にコンテンツがストリーミングされてテレビ画面に表示されます。
Chromecast対応アプリとしては、例えば下記のようなアプリが利用できますが、今後増えていく可能性があります。
- YouTube
- Google動画/音楽
- U-NEXT(2014年12月3日から対応)
- dアニメストア(2014年11月25日から対応)
- Hulu(2014年11月8日から対応)
- dビデオ(NTTドコモの有料サービス)
- auビデオパス(auの有料サービス)
- 海外の動画配信サービス(各種)
- (検討中?)ニコニコ動画
図1 Chromecast(クロームキャスト)の使い方

また、Chromecastに対応しているDLNA/UPnPアプリを使用すると、ホームネットワーク内のパソコンやNASなどのコンテンツもテレビで視聴することができます。
例えば、スマートフォン本体内に保存してある動画/画像/音楽などは、
・Localcast
のような専用アプリを用いるとコンテンツがChromecast本体に送られて、テレビ画面で再生することができます。
このLocalcastアプリを使用すると、ホームネットワークに接続されているNASやパソコンのコンテンツもChromecast本体で再生することが可能です。(図1を参照)
また、一部のスマートフォン製品については、スマートフォンの画面をそのままテレビに表示できるミラーリングの機能も利用できるようになっています。 詳細は以下に紹介しておきました。
<最新製品情報>
Google Chromecast 正規品(第三世代、他)の製品情報は下記のサイトを参考にしてください。
Google Chromecast製品
<関連情報>
Chromecastがスマートスピーカー「Clova WAVE」に対応
2017年10月5日に発売された日本語対応のスマートスピーカー「Clova WAVE」に対応するようになり、
動画や音楽の再生をChromecastで行うようにClova WAVEに日本語で話しかけるとテレビ等で視聴できるようになりました。
下記のページで紹介しています。
LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」の使い方(1)
Chromecastの新製品情報
2016年11月22日に「Chromecast Ultra」を発売。4KとHDRに対応している。無線LANについては第2世代と同様。
2016年2月28日に「Chromecast Audio」を発売。音楽特化版の製品であり、ハイレゾに対応(96kHz/24bit)。無線LANについては第2世代と同様。
2016年2月28日に「第2世代のChromecast」を発売。従来の2.4GHz(IEEE802.11b/g/n)に加えて、5GHzの無線LAN(IEEE802.11ac)にも対応。
2014年5月28日に「第1世代のChromecast」を発売。
利用できる動画配信サービスが増加
動画配信サービス「Hulu」が2014年11月8日にChromecastに対応しました。スマートフォンなどのHuluアプリで検索/再生した番組をChromecast経由でテレビなどに出力できます。
その後、U-NEXT(2014年12月3日)やdアニメストア(2014年11月25日)にも対応。
ミラーリング機能の利用
一部のスマートフォン機種に限定されていたミラーリング機能が他の機種でも利用できるように拡大されています。
例えば、XperiaはZ3に限られていましたがZ1やZ2でもミラーリングが使えます(BETA版)。
以下では、Chromecast(クロームキャスト)を利用するための具体例として、
- Chromecast(クロームキャスト)でYouTubeを視聴
- Chromecast(クロームキャスト)でスマートフォン内コンテンツを視聴
- Chromecast(クロームキャスト)を用いてスマートフォン画面をTVに表示
について紹介します。
<関連ページ>
「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(1)-概要と設定-」
Chromecast(クロームキャスト)でYouTubeを視聴
Chromecast(クロームキャスト)を利用して映像配信サービスの動画等をテレビで視聴するには、Chromecastに対応しているアプリを起動して使用します。
例えば、YouTubeアプリはChromecastに対応しているので、この事例を以下に掲載します。
① Chromecastアプリを起動
まず、Chromecastアプリを起動しておきます。
② YouTubeアプリを起動
次に、YouTubeアプリを起動すると、例えば図2のようなYouTubeの画面がスマートフォンに表示され、
Chromecastに対応している事を示す「キャスト」アイコンが画面の上部に表示されます。
③ Chromecast本体(端末)を選択
続いて、希望の動画を選んでタップすると、図3のように、Chromecast本体(端末)に接続するための画面が表示されるので、
本体の名前の部分をタップします。
④ 動画コンテンツを再生表示
すると、図4の画面が表示されて、テレビの画面には動画コンテンツが再生表示されます。
⑤ 再生を停止して、他のコンテンツを捜す
図4で再生を一時停止すると、図5のように画面の右下に「キャスト」アイコンが表示されています。
この状態で他のコンテンツを続いて捜すことができます。
図2 YouTubeアプリを起動 ![]() |
図3 Chromecast本体に接続 ![]() |
図4 動画をテレビ画面で再生中 ![]() |
図5 動画を一時停止 ![]() |
Chromecastでスマートフォン内コンテンツを視聴
スマートフォンで撮影した動画/画像や内部にコピーして保存してある動画/画像/音楽等をテレビで再生・視聴するには、
Chromecastに対応するアプリを用いると行えます。
以下では、「Localcast」アプリを使用した例を紹介します。
① LocalCastアプリを起動
LocalCastアプリを起動するとコンテンツのサムネイルが表示されるので、左上の部分をタップして図6のようにメニューを表示します。
② Videosのサムネイルを表示
図6でVideosをタップすると、図7のように動画の一覧がサムネイルで表示され、画面右下には「キャスト」アイコンが表示されます。
③ Chromecast本体(端末)を選択
希望の動画を選ぶと、図8のように再生が行えるデバイス/ソフトが一覧表示されるので、Chromecast本体(Chromecast201410)をタップします。
④ 動画コンテンツを再生表示
続いて、スマートフォンには図9のように再生中の画面が表示され、テレビ画面では選んだ動画が視聴できます。
注意ポイント
図6のメニューにはホームネットワークに接続されているDLNA/UPnPサーバー機器もリストアップされます。
これらのサーバー機器を選ぶと、内部に保存されているコンテンツをChromecast本体を介してテレビ画面で視聴することもできます。
図6 LocalCastのメニュー ![]() |
図7 Videosのサムネイル画面 ![]() |
図8 Chromecast本体を選択 ![]() |
図9 Chromecast本体で再生 ![]() |
Chromecastを用いてスマートフォン画面をTVに表示
スマートフォンやタブレットの画面をデジタルTVの大画面上にそのまま表示するには、 通常はMiracastに対応しているMiracast専用端末をTVのHDMI端子に接続して行いますが、 Chromecast本体も同じようなミラーリング機能を備えている特徴があります。
このミラーリング機能への対応はChromecastアプリのVer.1.7以上が必要になり、
更に利用できるスマートフォンは当初は一部の機種(Nexus、Galaxy、HTC One、LGなど)に限定されていましたが、その後、対応する機種が増えてきています。
例えば、XperiaはZ3が対応機種でしたがZ1やZ2等もミラーリングが行えるようになっています(BETA版)。
以下では、Xperia Z1にChromecastアプリをインストールして、スマートフォン画面をテレビの大画面に表示した例を紹介します。
① Chromecastアプリを起動
Chromecast本体をTVのHDMI端子に挿入して電源を入れておきます。続いて、スマートフォンのChromecastアプリを起動すると、
図10のように本体への接続が指示されるのでタップします。
② 「画面のキャスト」をタップ
続いて、左上のメニューアイコンをタップすると、図11のようなメニュー画面が表示されるので、「画面のキャスト」をタップします。
ミラーリングに対応していない機種の場合は、この「画面のキャスト」はメニューとして表示されません。
③ Chromecast本体に画面を表示させる
次に、Chromecast本体にスマートフォン画面を表示する(キャストする)ための指示画面が図12のように表示されるので、
本体名称(ここでは、Chromecast201410)をタップします。
④ Chromecast本体に画面をキャスト
最後に、画面がキャスト中である事を示す図13がスマートフォンの画面とテレビ画面の両方に表示されます。
このままの状態で「ホーム画面」等に戻り、他のアプリを使用すれば、スマートフォンの画面がそのままテレビ画面上に表示されます。
動画や音楽アプリを等を使用すれば、映像や音声もそのままテレビで視聴することができます。
図10 Chromecastアプリを起動 ![]() |
図11 メニュー画面を表示 ![]() |
図12 Chromecast本体のキャスト準備 ![]() |
図13 Chromecast本体にキャスト中 ![]() |
<関連ページ>
「Chromecast(クロームキャスト)の使い方(1)-概要と設定-」