デジタルAV機器・ネットワーク機器の注目製品
デジタル家電、ネットオーディオ機器、ホームネットワーク機器、
パソコン周辺機器などデジタルホームを構成する機器は技術の進展が早く、次々と新製品が発売されています。
性能や機能が格段に向上するだけでなく、それまで出来なかったことが可能になる製品もありますので、
新製品の動向を常にウォッチしておくことが大事です。
地上波のデジタル放送が開始された2011年には、その後の動向を示唆する注目すべき製品がいくつか発売されました。
そのような注目すべき当時の新製品を取り上げて、その概要や注目ポイント、使い方等を以下に紹介します。
- DLNA1.5/DTCP-IPに対応したスマートフォン:シャープ「AQUOS PHONE」
- 録画したテレビ放送をネットワークダビングでBDやDVDに残せるPC用ドライブ:
IO DATA「BRD-U8DM」 - タイムシフト再生ができるデジタルTV:東芝REGZA「ZG2シリーズ」
- アナログTVでデジタル放送を視聴でき、録画・配信も可能なネットワークメディア
プレーヤー:IO DATA「HVT-BCT300S」
DLNA1.5/DTCP-IPに対応したスマートフォン
シャープ「AQUOS PHONE」
スマートフォンの2011年夏モデルでは、シャープ製の新製品「AQUOS PHONE」がドコモ、au、ソフトバンクからが発売され、 Android 2.3に対応し、3Dへの対応や、DLNA対応のネットワーク機能の強化等を行ってシェア拡大を図っています。
特に、自社開発のDLNA1.5/DTCP-IP対応アプリ「スマートファミリンク」を搭載しており、
デジタルTVのAQUOSやBD・DVDレコーダとの連携ができることが特徴となっています。
「AQUOS PHONE」をプレーヤーとして使用でき、更に、内部の映像を配信するサーバー機能やコントロール機能も持っています。
「AQUOS PHONE」は、下記の機種がドコモ、au、ソフトバンクから発売されました。
- ドコモのスマートフォン:SH-13C、SH-12C
- auのスマートフォン:IS12SH、IS11SH
- ソフトバンクのスマートフォン:007SH、006SH
DLNA対応のスマートフォンについては、「DLNA対応スマートフォン(スマートホン)」 のページにまとめてありますので参照してください。
録画したテレビ放送をネットワークダビングで
BDやDVDに残せるPC用外付けドライブ
IO DATA「BRD-U8DM」
録画できるデジタルTVで内蔵HDDや外付けのUSB-HDDに録画したテレビ番組や、NASにダビングした番組を、 ホームネットワークを介してネットワークダビングし、 ブルーレイディスクやDVDに残すことができるパソコン用の外付けドライブが2011年5月にIO DATAから発売されました。
従来は、BD・DVDレコーダをホームネットワークに接続してデジタルTVからムーブするか、
iLINKで接続してムーブする必要がありました。
また、デジタルTVからNASにダビングした番組をディスクに残すのは困難でした。
しかし、本製品を使用すればディスクに残せる可能性が広がります。
本製品は、DLNA/DTCP-IPに対応しており、添付の専用ソフト「DTCP-IP Disc Recorder」 をパソコンにインストールすることで、簡単にダビング・ムーブが行えます。
ダビング対応機器(動作確認機器)
- 東芝デジタルTV REGZA(ネットワークダビング対応機)
- 日立デジタルTV Wooo(ネットワークダビング対応機)
- IO DATA RECBOXシリーズ:HVL-AV、HVL-AVR
- IO DATA LAN DISK AVシリーズ:HVL1-G、HVL4-G
ダビング対応放送(画質・モード変換して録画した番組はダビング不可)
- 地上デジタル放送
- BSデジタル放送
- 110度CSデジタル放送
ダビング対応メディア
- 1層/2層BD-R
- 1層/2層BD-RE
- 1層/2層DVD-R(CPRM対応。標準画質に変換)
- DVD-RW(CPRM対応。標準画質に変換)
- DVD-RAM(CPRM対応。標準画質に変換)
その他の主な特徴
- USB2.0ポートで接続しても、1層BD-Rで8倍速書き込みが可能。
- 添付ソフト「WinDVD BD3D」を使用して、3D映像コンテンツ「Blu-ray3D」の再生が可能。
- DVDなどの2D映像もリアルタイムに変換して再生が可能。
- 標準画質の映像をハイビジョン画質並みの映像にアップスケーリング再生。
- 添付ソフトを使用して、「AVCHD」や「HDV」のカメラ映像を1フレーム単位で編集。
外観 | 口コミ・価格情報 |
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I-O DATA ネットワークダビング対応外付型ブルーレイディスクドライブ BRD-U8DM |
タイムシフト再生ができるデジタルTV
東芝REGZA「ZG2シリーズ」
東芝のフラッグシップ機「CELL REGZA」と同様なタイムシフト再生に対応するデジタルTVとして、プレミアムモデル機のZG2シリーズが、 2011年5月に発売されました。画面サイズは、55V型、47V型、42V型の3製品があります。
高度な演算処理能力を持つ「レグザエンジンCEVO Duo」を搭載し、高精細な3D映像も実現していますが、
特徴的なのはタイムシフト再生に対応していることです。
ZG2の場合はCELL REGZAに比べて機能が制限されていますが、内蔵HDDの1.5TBを使用して、
これに地上デジタル放送を最大6チャンネル・約30時間だけ同時に録画することができますので、
放送を丸1日分さかのぼって、見たい番組を自由に視聴することができます。
チャンネル数や曜日、時間帯などは細かく設定することができるため、例えば時間帯をゴールデンタイムの4時間だけに設定すると、
6つのチャンネルを約1週間分録画しておくことができます。
また、チャンネル数を半分にすれば録画時間帯あるいは録画日数を2倍にすることも可能です。
タイムシフト用に録画した番組は、内蔵の通常録画用HDDや外付けのUSB-HDDにムーブして保存することもできます。
アナログTVでデジタル放送を視聴でき、録画・配信も
可能なネットワークメディアプレーヤー
IO DATA「HVT-BCT300S」
アナログテレビにつないで「地上・BS・110度CSデジタル放送」が見られるデジタルハイビジョンチューナーです。
ホームネットワークを介して、デジタル放送や動画・静止画・音楽を再生できるネットワークメディアプレーヤーとしても使用できます。
また、USB-HDDを外付けすると、「地上・BS・110度CSデジタル」の番組を録画できるので、
ハードディスクレコーダーとしても使用できます。
更に、視聴・録画のほかにも、USB-HDDに録画した番組をホームネットワークを介して配信するサーバ機能を持っています。
AVCHDビデオカメラで撮影した動画の再生も行えるなど多機能性を備えています。
外観 | 口コミ・価格情報 |
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I-O DATA 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー HVT-BCT300S |