DTCP-IP対応スマートフォン
-デジタル放送番組の再生・ダビング-
デジタルTVやBDレコーダーなどの録画機能を備えている機器をホームネットワークに接続しておくと、
以下の図のように、録画したデジタル放送番組を高画質なHD映像のままスマートフォンで再生することができます。
また、NASにダビングした録画番組をスマートフォンで再生したり、
BDレコーダーやネットワークレコーダーnasne等で受信している放送をそのままスマートフォンで視聴することもできます。
このようなスマートフォンの使い方を実現するには、
スマートフォンが機器間相互接続方式「DLNA」と更にデジタル放送の著作権保護方式
「DTCP-IP」にも対応しているアプリがスマートフォンに搭載されている必要があります。
図1 DTCP-IP対応スマートフォンの使い方
(デジタル放送番組の再生・ダビング)
ディスプレイ解像度がHD画質のスマートフォンが発売されるようになると、
DLNAだけでなくDTCP-IPにも対応するアプリが標準で搭載されるようになり、デジタル放送映像も高画質のまま扱えるようになりましたが、
このようなアプリがプリインストールされている主なスマートフォン製品としては、以下の<参考>の表に掲載しましたように、
当初はAQUOS PHONE、REGZA Phone、MEDIAS、ARROWSなどがありました。
また、搭載されていない場合は、下記のようなDTCP-IP対応アプリをダウンロードすれば、
ホームネットワークを経由してデジタル放送を再生・視聴できるようになります。
以下では、ホームネットワークに接続されているデジタルTV、 BDレコーダー等の録画番組や受信している放送番組をスマートフォンで再生、視聴する方法について紹介します。
<参考>スマートフォン関連ページ
「DLNA対応スマートフォン」
DLNAに対応している製品やアプリを紹介。
「スマートフォンの使い方 -Wi-FiでPCやNASの動画・音楽・静止画を再生-」
スマートフォン内蔵のWi-Fiによるホームネットワークへの接続や設定、
動画再生の具体例などを紹介。
「DTCP+とは(1) - 録画番組をインターネットを介して外出先で再生・視聴 -」
「DTCP+とは(2) - DTCP+対応製品と使い方 -」
DTCP-IP対応のプレーヤーアプリ
DTCP-IPに対応している個人向けの単体アプリは当初は提供されていませんでしたが、
2012年6月にパケットビデオ社からTwonky Beamが初めて提供(公開)され、Android4.0対応のスマートフォンで使えるようになりました。
その後、2012年11月にはiOS向けのTwonky Beamも提供され、
動作が確認されているスマートフォンや対象となるDTCP-IP対応のデジタル家電機器が増えてきましが、2016年に公開終了となりました。
また、iOS機器についてはDTCP-IP対応のアプリとして「DiXiM Digital TV for iOS」(デジオン社)
や「Media Link Player for DTV」(アルファシステムズ)
が提供されており、iPhoneだけでなくiPadやiPod touchでもデジタル放送番組を再生することができます。
但し、Media Link Player for DTVは2020年に販売終了となっています。
現在では、DTCP-IP対応アプリを標準で搭載してあるスマートフォンもありますが、DLNAとDTCP-IPに対応するアプリとしてはデジオン社の
DiXiM Playがあります。
これは有料アプリですが各種のOS向けにアプリ、ソフトウェアが提供されています。
お試し版が提供されているので手持ちのスマートフォンで使えるかを確認することができます。
なお、IO DATAのNAS(リンクステーション LS411DXシリーズ)を購入するとバンドル版
「DiXiM Play SE Android版」
を使用できます。
その他のアプリとしてはソニーから提供されている
「Video & TV SideView」
があります。(Androis版とiOS版のVersion8.0.2が2023年12月にアップデートされています)
XperiaやiPhoneにインストールするとDTCP-IP対応プレーヤーとして使用できます。
DTCP+対応アプリについて
DTCP-IPでは放送番組・録画番組の送出、再生はホームネットワーク内に限られており、外部からは録画番組をスマートフォンで再生することはできません。
しかし、2013年になるとDTCP-IPの新バージョン「DTCP+」に対応する機器が発売されるようになり、
NAS(LAN接続HDD)にダビングした録画番組をインターネット・公衆回線を経由して外出先などの家庭外からでもスマートフォンでストリーミング再生できるようになりました。
詳細は、
「DTCP+とは(1) - 録画番組をインターネットを介して外出先で再生・視聴 -」
「DTCP+とは(2) - DTCP+対応製品と使い方 -」
のページをご覧ください。
<注意点>
録画したデジタル放送番組をスマートフォンを用いて扱えるデジタルTVやBDレコーダー等は一部の製品に限られている場合があるので、
スマートフォンに搭載されているDTCP-IP対応アプリがどのような機器を扱えるか動作確認情報をチェックしておく必要があります。
DTCP-IP対応スマートフォンの製品例
DLNAとDTCP-IPに対応するアプリを搭載したスマートフォンの製品例を以下に紹介します。
SHARPのAQUOS
SHARPのAQUOSは古くからDTCP-IP対応スマートフォンを販売してきました。
機種例についてはSHARPのサイト
を参照してください。(2023年発売機種まで掲載)
ソニーのXperia
ソニーから提供されているアプリ「Video & TV SideView」はXperiaやiPhoneにインストールするとDTCP-IP対応プレーヤーとして使用できます。
利用できる機種例や使い方についてはソニーのサイト
を参照してください。
Xperia以外のモバイル機器でも利用できるかはソニーのサイト
で確認できます。(2023年1月現在)
その他の製品
既に『DTCP-IP対応のプレーヤーアプリ』の項目で紹介したアプリ(DiXiM PlayやVideo & TV SideView等)
をインストールして利用することができます。
<参考>DLNAとDTCP-IPに対応するアプリを搭載した初期製品
(同じシリーズの新機種もDLNAとDTCP-IPに対応)
スマートフォン製品 |
メーカー | キャリア | DLNA・DTCP-IP対応アプリ |
AQUOS PHONE SH-06D |
シャープ |
ドコモ |
スマートファミリンク (2012年3月発売) <参考> |
AQUOS PHONE slider SH-02D
|
シャープ |
ドコモ |
スマートファミリンク
|
REGZA Phone T-01D
|
東芝 |
ドコモ |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生、持ち出し番組再生、DTCP-IPムーブ受信 (2011年11月発売) |
REGZA Phone IS11T
|
東芝 |
au |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生 (2011年9月発売) |
Disney Mobile F-08D
|
富士通 |
ドコモ |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生、持ち出し番組再生、DTCP-IPムーブ受信 (2012年2月発売) |
ARROWS μ F-07D
|
富士通 |
ドコモ |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生 (2012年1月発売) |
ARROWS X LTE F05D
|
富士通 |
ドコモ |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生、持ち出し番組再生、DTCP-IPムーブ受信 (2011年12月発売) |
MEDIAS ES N-05D
|
NECカシオ |
ドコモ |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生、持ち出し番組再生、DTCP-IPムーブ受信、DTCP-IP配信 (2012年3月発売) |
MEDIAS LTE N-04D
|
NECカシオ |
ドコモ |
DiXiM Player/Server (デジオン開発) DTCP-IP再生、持ち出し番組再生、DTCP-IPムーブ受信、DTCP-IP配信 (2012年2月発売) |
LUMIX Phone P-02D
|
パナソニック |
ドコモ |
お部屋ジャンプリンク対応
|