Woooの使い方
-録画番組をホームネットワークで配信・再生-
<お知らせ>
日立のデジタルTV「Wooo」は、日立とソニーが2018年9月に国内家電市場での包括的な業務提携を行って、
ソニー製品に切り替わることになりました。
その結果、Woooブランドの液晶テレビは2018年10月9日までに販売を終了しました。
以下では、それまでのWoooに関する紹介ページを残しておきます。
日立のデジタルテレビ「Wooo」は「録画テレビ」と呼ばれるように、内蔵HDDや交換可能なカセットHDD「iVDR」
にデジタル放送を録画できる特徴があります。また、機器間相互接続方式のDLNAに対応しており、
ホームネットワーク(家庭内LAN)に接続されたデジタル家電やパソコン・
周辺機器などに保存された動画・静止画・音楽をホームネットワークを介して離れた部屋で再生することができます。
更に、著作権保護技術のDTCP-IPにも対応しているおり、
他のDTCP-IP対応機器に録画されたデジタル放送番組もホームネットワークを介して再生することができます。
また、DLNAバージョン1.5のサーバ機能(DMS)に対応している機種は、BDレコーダーと同様に、
内蔵HDDやカセットHDD「iVDR」に録画したデジタル放送番組をホームネットワークを介して他のDLNA・DTCP-IP対応機器に配信することができますので、
離れた部屋にある機器で再生することが可能になります。
これは、他社のデジタルTV製品とは大きく異なるWoooの特長です。
更に、録画番組をホームネットワークを介してBDレコーダーやNASにダビングできる機種(GP1/K1/HP09/K09シリーズ、
GP08/XP08/XP07シリーズ、ZP05/XP05シリーズ)もあり、Woooの特長になっています。
DLNA・DTCP-IPに対応しており、更に、サーバ機能のある主な製品としては、
- GP35シリーズ(43v型)(2018年発売。HDD内蔵ハイエンドモデル)
- X5シリーズ(43v型)(2018年発売。4K対応ハイエンドモデル)
- ZP5シリーズ(55v/49v型)(2017年発売。4K対応ハイエンドモデル)
- ZP3シリーズ(55v/49v型)(2016年発売。4K対応ハイエンドモデル)
- GP3シリーズ(55v/49v/43v/32v型)(2015年発売。HDD内蔵ハイエンドモデル)
- G2シリーズ(55v/47v/42v/32v型)(2014年発売)
- GP1シリーズ(55v/47v/42v型)、K1シリーズ(32v/26v型)(2012年秋冬モデル)
- HP09シリーズ(スタンダードモデル:2012年2月発売)
- K09シリーズ(エントリーモデル:2012年1~2月発売)
- XP08シリーズ(ダビング機能あり:2011年9月発売)
- GP08シリーズ(ダビング機能あり:2011年8月発売)
- XP07シリーズ、HP06/07シリーズ (2011年新製品)
- ZP05シリーズ(ハイエンドモデル)
- XP05シリーズ(ハイスペックモデル)
- HP05シリーズ(スタンダードモデル)
- UT800シリーズ
- XP03シリーズ、他
などがあります。各製品や新製品の特徴は「デジタル家電」のページにまとめてあります。
2015年モデルについて
GP3シリーズがサーバ機能を搭載。Wooonetに対応。
2014年モデルについて
G2シリーズがサーバ/クライアント機能、ネットワークダビング機能を搭載。スマートフォン/タブレット連携、Wooonetに対応。
2012年秋冬モデルについて
GP1シリーズ(55/47/42型):HDD内蔵(500GB)3Dモデル。
K1シリーズ(32/26型):カセットHDD、USB-HDDに2番組同時録画。
いずれも、サーバ/クライアント機能、ネットワークダビング機能を搭載。スマートフォン/タブレット連携、Wooonetに対応。
2012年発売のWooo製品について
HP09シリーズ(26/22型:内蔵の320GBHDDに録画)とK09シリーズ(32/26/22/19型:外付けUSB-HDDに録画)を1月~2月に発売。
サーバ/クライアント機能、ネットワークダビング機能を搭載。スマートフォン/タブレット連携、Wooonetに対応。
2011年発売のWooo製品について
XP08シリーズとGP08シリーズが夏・秋モデルの新製品です。
春モデルのXP07シリーズ、HP07/06シリーズは録画機能とサーバ配信機能を持っています。
特徴的なのは、いずれも長時間録画に対応しており、MPEG4 AVCの形式で最大8倍の録画ができます。
特に、XP07シリーズは2番組を同時に長時間録画することもできます。
- XP07シリーズ(50/46/42V型):プラズマ、ハイスペックモデル、320GB
- XP07シリーズ(42/37/32V型):液晶テレビ、ハイスペックモデル、320GB
- HP06シリーズ(42V型):プラズマテレビ、スタンダードモデル、250GB
- HP07シリーズ(32/26/22V型):液晶テレビ、スタンダードモデル、320GB
なお、エントリーモデルのH07シリーズも発売されましたが、録画機能を持っていません。
日立は通常のHDDや交換可能なカセットHDD「iVDR」を搭載したデジタルTVの製品化に早くから取り組んでおり、 特に、HDDに録画したデジタル放送番組をホームネットワークを介して配信できるサーバ機能の搭載を積極的に進めています。
以下では、ホームネットワークを利用した使い方を中心に、
- デジタル放送番組の録画と配信(サーバ機能)
- デジタル放送番組をホームネットワークを介して再生する
- パソコンに保存した動画・静止画・音楽を再生する
- NAS(LAN対応HDD)に保存した動画・静止画・音楽を再生する
- インターネットを利用したサービス「Wooonet」
などについて紹介します。
<参考>
DLNA対応デジタルTVは、日立以外にも、東芝、ソニー、パナソニック、シャープ、ビクターなどから発売されています。
製品の具体例は、「デジタル家電」のページをご覧ください。
デジタル放送の録画と配信(サーバ機能)
Woooのほとんどの機種はHDDを内蔵しており、更に、交換可能なカセットHDD「iVDR」を挿入できるiVポケットを備えていますので、
内蔵HDDやカセットHDDにデジタル放送を直接に録画することができます。
内蔵HDDの容量は、GP08/XP08/ZP05シリーズが500GB、XP07/XP05/HP09/HP07シリーズが320GB、HP06/HP05シリーズとUT800シリーズが250GBとなっています。
K09シリーズは内蔵HDDを搭載しておらず、外付けUSB-HDDに録画することになります。
また、iVポケットに挿入できる「iVDR」(商品名は、iVDR-S。別売)の容量は、500GB、320GB、250GB、160GB、120GBの5種が用意されています。
カセットHDDに録画またはダビング・ムーブした番組は、iVポケットを備えている他のWoooやカセットHDD対応レコーダーにカセットHDDを挿入すると、
それらの機器でも再生することができます。
iVDRの価格情報は、
maxell M-VDRS500G.C(容量500GB)
IO DATA IVS-500(容量500GB)
I-O DATA IVS-320(容量320GB)
HDDへ録画する際の注意点(録画モード)
Woooの録画モードは、放送画質のまま録画できるTSモード(ダイレクトモード)や圧縮して録画する長時間モードなど、
次のような9種類があります。
- TS(HD):ハイビジョンデジタル放送の録画
- TS(SD):標準画質デジタル放送の録画
- TSE(2倍)、TSX4(4倍)、TSX8(8倍):ハイビジョンデジタル放送の長時間録画
- XP、SP、LP:外部入力映像の録画
- TSX24:デジタル放送、外部入力映像の長時間録画(VHS 3倍モード画質)
長時間録画のモードを選ぶと、画質は劣化しますがHDDの使用容量を節約できます。 例えば、TSX4(4倍)ではTS(HD)の約4倍の時間を録画しても使用容量はほぼ同じで済みます。 なお、K09シリーズは長時間モードに対応していません。
録画番組のダビング
内蔵HDDとカセットHDD「iVDR」の間では高速にダビングできる特徴があります。
この時、内蔵HDDからカセットHDD「iVDR」にダイビングする場合は、デジタル放送のダビング規制である
「ダビング10」(コピー9回+ムーブ1回)
に対応することになりますが、カセットHDD「iVDR」から内蔵HDDにダイビングする場合は、
ムーブ1回のみとなります。
このようなダビングはホームネットワークを介してBDレコーダーに対しても行うこともできます。但し、このDLNAダビングに対応しているWoooは、
ZP05、XP07、XP05シリーズと、GP08/XP08シリーズ、HP09/K09シリーズです。ダビングが確認されているBDレコーダーの例としては、
パナソニックのDMR-BZT900/800/700/600、DMR-BWT500/300、DMR-BWT3100/2100/1100、DMR-BW890/690などがあります。
これらにダビング保存した番組は、更にBDやDVDに保存して残すことができます。
また、ZP05、XP07、XP05シリーズと、GP08/XP08シリーズはネットワークHDDのNASにもダビングすることができます。
ダビングが確認されているNASは、以下に記載しましたIO DATAのHVL-AV、HVL1-G、HVL4-Gです(2012年12月現在)。
* 2012年1~2月発売のHP09/K09シリーズもネットワークダビング機能を搭載。
NASの詳細は、「NASの使い方」のページにまとめてありますので参照してください。
録画番組の配信(サーバ機能)
内蔵HDDやカセットHDD「iVDR」にデジタル放送を録画できる機種のほとんどは、
録画番組をホームネットワークを介して配信できるサーバ機能を備えています。
対応機種例
HP09、XP08、GP08、ZP05、
XP06/07、XP05、HP07、HP05、
UT800等のの各シリーズ
XP035/XP03/HP03/WP03等
の各シリーズ
2012年1月~2月発売のK09シリーズはHDDを内蔵していない低価格モデルですが、外付けのUSB-HDDに録画することができ、
サーバ機能も備えています。
このサーバ機能は、機器間相互接続方式DLNAのバージョン1.5以降に含まれるDigital Media Server
(DMS)機能をWoooが搭載しており、
更に、デジタル放送をホームネットワークを介して伝送できる著作権保護方式DTCP-IPにも対応していることによります。
その結果、ホームネットワークに接続されている他のDLNA・DTCP-IP対応機器は、
WoooのHDDに保存されている録画番組を再生・視聴することができます。
なお、録画したアナログ放送の配信はできません。
デジタル放送番組をホームネットワークを介して再生
DLNAとDTCP-IPに対応しているWooo(サーバ機能搭載機)、BD・DVD・HDDレコーダ、NAS、パソコン(対応ソフト搭載) 等に録画・保存されているデジタル放送番組をホームネットワークを介して再生することができます。
再生できる録画番組の録画モードは、
- TSモード(HD、SDのダイレクトモード)
- TSE(2倍)、TSX4(4倍)、TSX8(8倍)モード
となっています。
TSE、TSX4、TSX8はデジタル放送を圧縮してファイル容量を小さくしているので長時間録画に向いていますが、
機種によっては再生できない場合があります。
従って、他社の録画機器にデジタル放送を録画・保存する際は、ダイレクトモード(DRモード)にしておけばWoooで再生できます。
なお、他社の録画機器の場合は、デジタル放送の長時間録画モードは別の名称になっていることがありますので注意してください。
例えば、HG/HX/HE/HL/HM/HB(パナソニックのBDレコーダーの場合)と表記されたり、まとめてAVC等と表記されることがあります。
パソコンに保存した動画・静止画・音楽の再生
日立のWoooのようなDLNAに対応しているデジタルTVはメディアプレーヤ機能を内蔵していますので、 デジタルTVのLANポートとHUB (あるいは、ルータ)のLANポートをLANケーブルで接続すれば、 ホームネットワークに接続されたコンテンツサーバ機器(パソコン、LAN対応HDD、BD・DVD・HDDレコーダ、他) を自動認識して、TV画面上にコンテンツを一覧表示することができ、 それらの機器に保存されている各種コンテンツを再生することができます。
パソコン内の動画、静止画、音楽などのコンテンツをWoooを用いて再生するには、
コンテンツを配信するためのサーバソフトがパソコン内にインストールされていなければなりません。
Woooが認識できるサーバソフトとしては、
- パソコンにプリインストールされているDLNA対応サーバソフト(VAIO Media Plus、他)
- DLNA認証ソフト
CyberLink Media Server、DiXiM Server、B's 動画 on TV、など - UPnP対応ソフトの、Nero MediaHome 4、など
- Windows Media Player 11(WMP11:Windows VistaやXPに標準でインストール)
- Windows Media Player 12(WMP12:Windows 7に標準でインストール)
- ネットワークメディアプレーヤーのメーカーが提供しているサーバソフト
などがあります。
これらのソフトを用いてファルダやコンテンツの共有(公開)設定を行っておけば、
Woooが自動認識してフォルダやコンテンツが一覧表示されます。
設定の詳細は、「コンテンツの共有設定、保存、視聴」
のページにまとめてありますのでご覧ください。
なお、広く利用されているフリーソフトのTVersityは認識されないため利用できません。
再生できるファイル形式
・動画:MPEG2(TS、PS)、H264
・静止画:JPEG
・音楽:MP3、リニアPCM
Woooが再生できる動画コンテンツは基本的にはMPEG2であるため、他のファイル形式の動画コンテンツを再生するには、
ファイル形式(フォーマット)変換ソフトを使用してファイル形式を標準的な
MPEG2に変換しておくことになります。但し、下記のようなトランスコード(ファイル形式の変換)機能を備えたソフトを利用すれば、
MPEG2以外の各種ファイル形式もWoooで再生できます。
ファイル形式を変換しながら再生
パソコン用サーバソフトの「B's 動画 on TV」を使用すると、トランスコード機能(ファイル形式の変換)
を利用して各種ファイル形式の動画ファイルもでWoooで直接再生することができます。
また、YouTubeやニコニコ動画等の投稿動画もWoooで再生することができます。
詳細は、「B's 動画 on TV」の使い方のページをご覧ください。
デジタル放送番組の再生
デジタル放送チューナー内蔵のパソコンや、
外付けのPC用デジタル放送チューナーを用いてパソコンに録画した番組は、
チューナーや録画用ソフトがDLNA・DTCP-IPに対応していれば、ホームネットワークを介して再生できます。
また、パソコンにプリインストールされているサーバソフトがDLNA・DTCP-IPに対応していれば、
Woooからアクセスするとサーバソフトが認識しているデジタル放送番組を再生することができます。
(例:ソニーVAIOの「VAIO Media Plus」、他)
なお、2009年10月に発売されたWindows 7にはDLNA(バージョン1.5)が搭載されるようになりましたが、
DTCP-IP機能は省かれていますので、WMP12やWindows Media Centerを用いたデジタル放送番組の配信には対応していません。
コンテンツサーバソフトの入手
上で紹介しましたコンテンツサーバソフトは下記のサイトで販売されています。
- CyberLink Media Server(Wooo購入後、ユーザー登録で無償ダウンロード可能)
- DiXiM Media Server
- B's 動画 on TV
- Nero MediaHome 4(試用版あり)
NAS(LAN対応HDD)に保存したコンテンツの再生
ホームネットワークに接続されたNAS(LAN対応HDD)はDLNAに対応していれば自動認識され、 コンテンツサーバ機器としてテレビ画面上に表示されますので、 HDDに保存されている各種コンテンツをWoooで再生することができます。
再生できるファイル形式
・動画:MPEG2、H264
・静止画:JPEG
・音楽:MP3、リニアPCM
パソコンの場合は「B's 動画 on TV」のようなトランスコード機能のあるコンテンツサーバソフトを使えばMPEG2以外の動画ファイルもWoooで再生できますが、 NASの場合はそれができないため、 上記以外の動画コンテンツはファイル形式変換ソフトを用いて予めMPEG2に変換してからNASに保存しておく必要があります。
NASに保存されたデジタル放送の再生については、 上記の『デジタル放送番組をホームネットワークを介して再生』に記載してあります。
インターネットを利用したサービス「Wooonet」
デジたりテレビ「Wooo」をインターネットに接続して、多彩なネットサービスを利用できるユーザー専用のポータルサイト
「Wooonet」を始めています。
アクトビラ等の映像サービスや、情報サービスに対応していますので、
テレビ画面上で各種コンテンツを利用することができます。
アクトビラ
TSUTAYA TV
NHKオンデマンド
テレビ版Yahoo! JAPAN
日立Wooonetによるオリジナル動画コンテンツ
T's TV
コンテンツの視聴は、通常は、録画ができないストリーム型サービスとなっています。
しかし、HDDに映像を保存できるセルタイプのダウンロード型サービスについては、
番組をカセットHDD「iVDR」にダビングして残すことができます。(例:TSUTAYA TV)
更に、Wooonetサービスの例としては、下記のような機能があります。
メッセージボード機能
テレビの大画面を家族間の伝言版として使える新しいコミュニケーションサービス。
携帯電話やWoooから5枚のボードにメッセージを入力することができます。
Wooo1台につき、携帯電話のユーザーは4人まで登録可能です。
ビデオdeメール
撮影したハイビジョンムービーや写真をパソコンからWooonetのサーバにアップロード
すると、送り先のWoooで簡単に見ることができます。